King T / THY KINGDOM COMB(アルバム/2004年)

7月 8, 2010 · Posted in CAPITOL, WestCoast 

King T / Thy Kingdom Comb

ウェストコーストを代表するレジェンドラッパー、King T。

このアルバムは、Dr.Dre が設立した アフターマスレーベル(Aftermath Entertainment)に King T を引き込んだ時のアンリリース・アルバムになる。しかしこの時はアフターマスからリリースされることはなく、その時期同レーベルに所属していた期待の白人ラッパーEMINEM のデビューアルバムを出すか King T のアルバムを出すかで インタースコープ(Interscope Records)側に選択を迫られ、結局は EMINEM の(メジャーでの)ファーストアルバムをリリースすることとなる。結果としてインタースコープにとってその選択は大成功を収めたが King T のアルバムは日の目を見ることはなく、King T はアフターマスレーベルを離れることになる。

このアルバムの内容はプロデューサー、曲、どれをとってもウェストコースト・ファンにとっては満足できるものに仕上がっている。クラシックといっても過言ではない。プロデューサー陣は Dr.Dre、Battle Cat、DJ Quick、Ant Banks、Budda、Fredwreck、Mike Dean、featアーティストは DJ Quick、Frost、MC Ren、Too Short、El Debarge、Baby S、RC、Crystal、Tray Dee、Shaquille Oneil、この連なる名前を聞いても外れのない内容だということがわかるでしょ?

このアルバムで最も注目すべき曲→ DJ Quickプロデュースの「Let’s Make A.V」は必聴!Quickサウンドの好きな人は Quickプロデュースの中でも上位に入る曲ではないだろうか。King T から始まるマイク・リレー、DJ Quick、Frost、フックは皆大好き!El Debarge。DJ Quick が作るあの気持ちよいトラックに チカーノラッパーである Frost のバースでラテン系のトラックに変わるところは圧巻。グルーヴ感とスムース感を兼ね備えた夏っぽい曲で DJ Quickしか作ることのできないプロデュースだ。聴いたことのない人には是非とも聴いてほしい。

Battle Cat については最も西っぽい音楽を作る男として知られるプロデューサーであり、ファンクを基調にした音作りは健在で今回もトークボックスでブリブリといってくれる「it’s ruff」には Playa Ham も参加。ちなみに Playa Ham のアルバムも Battle Cat がほぼ全曲プロデュース的な感じでプロデュースしているので、その馴染みで参加してるのかな。もう一曲の「Skweez Ya Ballz」も Battle Cat がプロデュースしているがコチラにも馴染みの Baby S が参加。Dr.Dre に関しては後に自身のアルバム「2001」で遺憾なく発揮されてる彼の固い真空管のようなトラックの片鱗が既にこのアルバムでも垣間見れる。個人的には「2001」のアルバムにアフターマスを離れた King T も参加してるとこがお互いのリスペクトを感じられて嬉しいところ。

自分が好きな曲は Rap-A-Lotレーベルの専属 Mike Deanプロデュース「The Original」。ブルージーなトラックにマッチしてる King T がサイコー!Rap-A-Lot所属ラッパー、スカーフェイスとカブるところが相性抜群。90年代の Rap-A-Lot が好きな方は是非とも聴いてもらいたい曲。実はもう一枚、内容はほぼ同じだが4~5曲違う曲が入ったバージョンの King Tのアンリリース・アルバムがある。それについては、また別の機会で・・・

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